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病院と介護施設の違いってなに?|介護福祉・医療の未来の形

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こんにちは現役派遣介護士の、さかもと ままる@mamaru0911です。

僕は3月末まで、都内の総合病院で「夜勤専従」看護助手として働いていました。

この4月より「特別擁護老人ホーム」で日勤パート、「高級有料老人ホーム」で夜勤専従として働いています。

介護施設での勤務経験はまだ浅いですが、それなりに仕事の全貌が見えて来ました。

同時に「病院」と「介護施設」の違いも、自分なりに感じ取れるようになってきました。

今日はそんなお話です。

Hospital room

病院と介護施設の違い

一般的に

病院は「治療の場」

介護施設は「生活の場」

なんて言われたりしてます。

確かに病院は、体のどこかに不調があり、それを治療し改善する間「入院」する言わば「非日常」の場所です。

一方介護施設は「特養」でも「有料」でも老人ホームと呼ばれる場所は「日常」の場所にあたります。

 

つまり一番の違いは、そこに「医療」があるかないかでは無く「居住」するかしないかということですね。

実際に僕は「病院」と「介護施設」の両方の勤務経験があります。

病院の居室は、入院患者さんが「最低必要なもの」だけを持ち込んでいる非常にシンプルな空間ですから、どの居室もそれほど大きな違いが見当たりません。

一方介護施設は、まさに家財道具一式が居室に詰め込まれており「生活感」が満載で、当然のように各自の居室に個性が出ます。

部屋はその人の個性をモロに反映します。

老人ホームの一室に詰め込まれた、その人の人生の全てを目の当たりにすると、その人の人生模様を見てしまうようでなんだか複雑な気持ちになります。

患者さんと利用者さんの違い

病院では「患者さん」介護施設では「利用者さん」という呼び方をしますが、僕ら働く側からしたら、どちらも「お客さん」に他なりません。

病院で働いている時、時折寂しく感じたのは「患者さん」はいつかいなくなってしまう、ということです。

治療が終われば退院しますし、容態が悪くなれば亡くなることもあります。

一方で介護施設の「利用者さん」はそこに居住しているわけですから、健康な間はいなくなることはありません。

これは働く側から見ると非常に大きな事で、医療にしても介護にしても「その人」を知れば知るほど、深く介入することが出来ます。

より多くの時間を接していられる介護施設のほうが、より利用者さんに寄り添うケアが可能な点は、働く側だけではなく利用者さんにもメリットはあると思います。

病院にずっといるひと

でも「病院にずっといるひと」もいるんです。

一年二年と長期入院されている患者さんにとって、病院はもはや「非日常」の場所ではなくなります。

居室にもそれなりに生活感が出て来て、個性も見えて来ます。

そんな患者さんは、自宅も老人ホームも無い場合が多いです。

つまり、退院しても「帰る場所」がありません。

病状が改善しても帰る場所が無く、入居先である老人ホームの順番待ちをしている患者さんも実は非常に多いです。

病院では、そのような患者さんを「施設待ち」と呼んでいます。

施設待ちの患者さんは、もうどこも悪くないのに入居先の施設が決まるいつの日かまで、延々と入院を続けなくてはいけません。

介護施設の日常は本当に日常なのか?

僕の働く介護施設では、日勤帯は看護師が常駐しています。

もちろん24時間「介護士」が常駐し、利用者さんの身の回りの手助けをします。

介護施設は病院と違って「してはいけない」という制約があまりありません。

お菓子や飲み物など、医師からの制限がなければ自由に飲み食い出来ますし、タバコも吸うことが出来ます。

許可を取れば、外出も自由に出来ます。

だまっていれば一日三食の食事は提供されますし、夜間の急変があっても介護士が即座に対応します。

確かに介護施設には「安心」があります。

高齢で独居となると、様々な不安があると思いますが、介護施設に入居すればその不安からは開放されると思います。

しかし介護施設の入居者さんには、完全なる「プライベート」は存在しません。

そのご家族や本人と、介護施設は契約を交わしています。

利用者さんの「安全」をサポートするという契約です。

その為、我々介護士は24時間「利用者さん」の挙動に目を光らせています。

血圧などのバイタルチェックはもちろん、食事や飲水の量、排泄の状態、睡眠時間や精神状態、様々な視点から利用者さんを「監視」しています。

そのような状態だからこそ、利用者さんに「安心・安全」を提供できるわけですが、これって本当に「日常」なのでしょうか?

自分や家族以外の「第三者」が生活に介入した段階で、その人の「日常」はなくなるような気がします。

いかに介護施設が「安心」でも、誰かに常に見られている生活は、やはり快適な生活環境とは呼べないと僕は思っていたりします。

介護施設に入らず一生を終える素晴らしさ

理想から言えば、誰しも介護施設や病院に入りたいとは思わないはずです。

しかし高齢になり、認知症やADLの低下により自立が困難になった場合、家族の同居が不可能であれば、介護施設などに入居するしか方法が無いのが現実です。

僕はこの現実を変えなくてはいけないと思っています。

確かに病院や介護施設にいれば、利用者さんやそのご家族は「安心」です。

しかし「安心」な人生と「幸せ」な人生は、別なものだと僕は思います。

現役介護士の僕が言うのも変ですが、第三者の介入によって作られた「安心」は、本人の本当の「幸せ」とはほど遠いものです。

「幸せ」な人生とは、そのベースに間違いなく自立した「日常」があってこそのものです。

介護福祉・医療の未来の形

介護福祉・医療の進化は目覚ましいものがあります。

いままで絶対に不可能と言われていた「認知症」の治療の糸口でさえ、最近の医療研究ではずいぶん進んでいます。

今後、ますます我々の寿命は延びていくはずです。

しかし僕は、本当の「医療」の役目はそこではないと思っています。

「悪くなってしまったものを元に戻す」

医療ではなく

「良いものを悪くしない」

医療が今後求められて行くものだと思います。

僕が病院や介護施設で、実際に目にした患者さんや利用者さんのほとんどは、以前は自立していたが、自立が不可能になったから病院や介護施設にいることを余儀なくされています。

だったら自立出来ている間に、その自立を維持する介護や医療を受ければ良いというのが僕の考え方です。

「胃ろう」になった人が経口食に戻れるのは、わずか7%にも満たない確立です。

悪くなったものを維持したり、戻そうとするのではなく、それ以前に健康な状態から意識をもって介護や医療の知識を吸収すれば、もっと多くの人が自立のまま人生を終える事が出来るはずです。

僕はまだまだ駆け出しの介護士ですが、多くの人に介護や医療のリアルを知ってもらいたい。

そこで、自分の未来を想像してもらいたと思っています。

現在の医療では、認知症になりやすい原因も多く分かって来ていますし、脳梗塞などの病気の原因も分かりつつあります。

このブログを使って、少しでも多くの方にそのような情報を発信して、将来自立出来るような人が増えたらいいなと思っています。

まとめ

病院と介護施設とは確かに違うものです。

しかし医療施設を伴った介護施設も存在するように、どちらも非常に近い位置にあることは確かです。

重要なのはどっちの施設が良いとか悪いとかではなく、将来的に病院にも介護施設にも入らず生活し続けられるように、自立する人生を送る事です。

その為には介護福祉・医療の知識を自分のものにするしかありません。

医療や健康の話は他人事では無いんです。

誰でもない、自分の為に介護や医療の情報に目を向けていって下さい。

 

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