介護士ベイベー

2025年全国で介護士が38万人不足する。この現実に僕とあなたが出来ることは何か?

スポンサーリンク

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

日本中がワールドカップで沸く夜、僕はひとりの命を看取っていた

絶対読んで欲しいおすすめ記事!1.夜勤日給35,640円は本当なのか!?|高収入、高待遇の派遣介護士ならベネッセMCMが最強の理由
2.介護職の求人サイトって実際どこがおすすめなの?|現役介護士ブロガーがおすすめする優良求人サイト7選
3. ベネッセMCM【派遣夜勤専従介護士】にリアルインタビューしてみた!「本当に夜専介護士って稼げるの?」の口コミ
4. 40代50代で転職を考えている人へ|現役介護士が全力で介護士の仕事の魅力を語る

こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

現在開催されている「2018FIFAワールドカップロシア」は、今日現在で日本が決勝トーナメントに二大会ぶりの進出を決めて、大いに盛り上がっています。

日本中が「ワールドカップフィーバー」で熱狂している間、僕は「夜勤専従介護士」として、夜勤の仕事をしています。

43歳無資格、未経験で介護業界に入った僕が派遣夜勤専従介護士になって一年経って得たもの - 介護士ベイベー

ロシアワールドカップでの試合模様は、連日日本時間の夜中に放送されています。

奇しくも日本戦が行われていた先日、僕の夜勤中にひとりの方が老衰の為に亡くなりました。

今日の記事は、介護職に興味のある方だけで無く、多くの方々に「命」を考える為に読んで欲しい記事です。

介護士ベイベー 命

介護士の仕事は「命」に触れる仕事

僕は43歳の時に「無資格・未経験」で介護業界に転職しました。

それ以前は、自ら会社を起業し経営するいわゆる「ベンチャー起業家」でした。

23歳で始めての起業をしてから、およそ20年の間に三度の起業をし、20以上の業種を経験してきました。

飲食業や輸入業、印刷業や広告代理業、イベント開催やグッズ商品の企画立案、スマホ用アプリ開発など、書き始めるとキリが無いくらいの業種を自らの手で生み出してきました。

 

「世の中の全ての業種を網羅した」

とまでは行きませんが、世の中の経済活動の上流から川下まで一通り経験して来たと自負しています。

そんな僕が扱ったことのないジャンル。

それは「命」を扱う業種でした。

介護福祉・医療の業界は、当然ですが「人の命」を扱う領域です。

僕自身「一般経済」の中にいることを辞め、未経験の「介護業界」に飛び込んだひとりです。

介護業界の現場では、日々様々な気付きがあります。

時に、今回の様な「命」に触れる瞬間もあります。

それがこの業界の仕事の難しさや大変さでもあり、やり甲斐でもあるのだと僕は思っています。

介護と医療の終点

僕は時折、このブログの中で「介護と医療の違い」について書いています。

  • 医療とは、悪化した病状を「治療する」いわば「改善」「進歩」が目的
  • 介護とは、自立が困難になった人の日常生活を「継続」させる助けをするのが目的

特に高齢者医療にとって、介護との連携は欠かせないものでもあります。

その為介護職とは、医療との連携を常に意識しながら行うものであり、お互いの領域を包括する部分すらあると思っています。

お互いに守備範囲が違う「医療」と「介護」ですが、その終着地点は実は同じです。

人間は「充分な医療」「充分な介護」を受けたとしても、必ず同じ終着地点に辿り着きます。

それが「人間の死」ということです。

介護職での看取りの現状

僕が働く「有料老人ホーム」のような介護施設では、利用者さんを最期まで「看取る」施設かそうでないかの二種類に分けられます。

「看取り」とは、高齢者が老衰の為「これ以上の医療は施さずに、あとは自然に任せて死を待つ状態」のことを言います。

有料老人ホームでも「うちは看取りまではしません」という施設もあります。

そのような施設で働く介護職の場合、利用者さんの主治医や家族、そして本人が納得されて「看取り状態」になった場合、それを受け入れる病院などに収容され、最期を向かえます。

現在では「看取り」まで行う有料老人ホームは増えています。

半官半民で経営している「特別擁護老人ホーム」の場合、そのほとんどが「看取り」まで引き受けてくれます。

いわゆる介護施設での「介護職」に就いている人間であれば、看取りの経験はほとんどの場合付いて来ると思います。

人間の命が事切れる瞬間に立ち会う経験は、プライベートでは中々無い物です。

「生」が「死」に変わる瞬間に立ち会うと、様々な複雑な感情に襲われます。

それこそが「介護職」という職業を超えた「自分自身の経験」になる瞬間だと僕は思っています。

僕が見て来た生と死の境目

僕は43歳の時に「無資格・未経験」で介護福祉・医療の業界に飛び込みました。

僕がこの業界で最初に手にしたキャリアは、都内の総合病院で「看護助手」として働くことでした。

僕が配属されたのは「内科急性期病棟」です。

亡くなっていく方も少なくありませんでした。

モニターに映し出される心拍数が、まさにカウントダウンの様に「ゼロ」を表示した瞬間、人の命は終わりを告げます。

同じ人間が創り出した「数字」「機器」による表示が、人の命の終わりのサインと言う現実に、なんだかとても複雑な気持ちになりました。

「いつか自分にも『ゼロ』の時が来るのか」

その感覚はとても不思議な物でした。

「医療」を間近に見ると、その意義や意味に圧倒されます。

確かに「人の命」は、医療によって左右される側面もあります。

その「医療」を施さなくなった時、人は死への階段を一気に駆け上がるのです。

介護現場での看取りで得た感情

僕が現在「夜勤専従介護士」として働く施設は、ワンフロワー1夜勤者の体制をとっています。

つまり夜間帯は、僕が配属されたフロワーには僕一人しか人員がいません。

僕の担当フロワーには数日前から不整脈が顕著になり、医師やご家族から「看取り」という方針を告げられた利用者さんがいました。

食事や水分も摂る事を辞め、点滴も経管栄養も無し。

後はただただ呼吸が止まることを待つだけになった利用者さんです。

「いつ止まってもおかしくない」

状態で、僕は夜勤を引き継ぎました。

介護士の仕事としては、こういった「看取り」の方に対しての対応は「経過観察」意外にはありません。

一時間ごとの「巡視」を行い、変わった様子があれば看護師への連絡を迅速に行うだけです。

仮に心肺が停止していても、蘇生させる行為をしたり何か特別な事をする必要は無いとの指示を受けました。

一時間ごとに利用者さんの様子を見に行くと、苦しそうな呼吸の中、僕の声かけには微かに反応を見せてくれていました。

時間帯が深夜になるにつれても、その様子に変化は無く、一時間、また一時間と時間だけは過ぎていきます。

僕が引き継いだ時点で、もはや血圧などのバイタル測定も困難であった状態でした。

僕が出来ることと言えば、帯熱感を少しでも和らげる為のクーリングと、寝ている姿勢を変えてあげる事くらいです。

失われていく命の前に、僕はただただ呆然と見守るしか手段がありませんでした。

そして日本中が、ワールドカップ日本代表戦に熱狂している間に、その利用者さんは静かに息を引き取りました。

穏やかに、静かに旅立たれました。

夕日が沈む光景

人の命が無くなる瞬間に、あなたは何が出来ますか?

僕は今の仕事を始めてから、人の死に何度も直面して来ました。

その度に感じるのは、人が死に行く瞬間は「夕日が沈む光景」に似ているなと思う感情です。

若かりし日に、雄大なアメリカの地で見た夕日。

あまりにも大きな自然の力でゆっくり、でも、確実に沈んでいく夕日を見て、自然に涙が溢れ出した思い出があります。

「生きていく事とは何か」

「死んでいく事とは何か」

僕はその時、沈み行く夕日をみて多くの事を考えた様に思います。

「死」は誰しもが抗う事の出来ない真実です。

こうして文章を書いている僕にも、それを読んでくれているあなたにも、いつか必ず「死」が訪れる時が来ます。

その瞬間、僕やあなたはいったい何を考えるのでしょうか?

「人生」とは「生きている間のこと」です。

その「生きている間」を全力で生きずして、どこに生きる意味があるのでしょうか?

喜ぶ事、悲しむ事、笑う事、泣く事、苦しむ事や悩む事でさえ「生きている」からこそ出来ることです。

「苦しい」

「死にたい」

そう思うことは、多くの人にあることです。

しかしその瞬間こそ「生きている証」でもあるのだと僕は思います。

全力で自分に向き合い、出来る限りの死力を尽くして生き抜く事。

それ意外に自分の人生を成功させる手段は無いのではないでしょうか?

いつか必ずくるのです。

僕やあなたの命が「夕日が沈む様に」消えて無くなる日が。

僕が介護士になった理由

何度も言います。

僕は43歳の時に、それまでの自分のキャリアの全てを一旦リセットして「介護業界」に転職しました。

その理由の一つは

2025年には全国で38万人の介護士が不足する

という事実を知ったからです。

日本の高齢化率は「世界一位」です。

毎年130万人以上の人間が死んでいく国なんて、歴史上存在したことがありません。

2025年には全国で700万人以上の認知症患者で溢れる

と言われています。

要介護状態の高齢者は、今後爆発的に増えていきます。

しかしその人達をフォローする「介護士」の数は圧倒的に足りません。

日本の介護業界は、すでに壊滅状態です。

このまま放っておけば、僕やあなたが高齢者になった時、日本は安心して暮らせる国では無くなっていることは間違いありません。

僕は40代になり、残りの人生を掛けてやるべき事を考えました。

その結果「日本の介護士を一人でも多く増やす」ことを取り急ぎ思いつきました。

現にこのサイトから、毎月多くの方が介護士への扉を開けてくれています。

しかし「38万人」というレベルには到底追いつけません。

もっともっと、僕の発信力を上げなければ、と日々奮闘しています。

介護職は世間のイメージと違って、悪い仕事では無いと実際に働いてみて僕は思います。

介護職が4Kなんてとんでもない!|世間のイメージと実際の介護職は全然違いますを現役介護士が説明します。 - 介護士ベイベー

「低賃金」「低収入」「薄給」のイメージも強いですが、「働き方」「働く場所」を良く考えれば、一般業界並みに稼げる仕事です。

43歳未経験で派遣介護士に転職した僕の年収が500万円を超えた理由 - 介護士ベイベー

僕は現在ベネッセMCM という介護業界でもトップクラスの高収入が稼げる派遣会社に登録しています。

 

 

もしあなたが、

  • 現在の自分の仕事に疑問や不満を持っている
  • まったくの異業種で再チャレンジしたい
  • 将来職に困らない「手に職」をつけたい

など転職に興味があれば、是非介護職も検討してみて下さい。

「介護職って資格がないと無理なんでしょ?」

というあなたは、このかいご畑 というサイトから登録すると、介護職の入門資格である「介護職員初任者研修」という資格がなんと「無料」で所得できる制度が利用出来ます。

 

 

僕はこの資格を取得するのに、10万円近く自腹で払いましたので、今から取得する方にはとてもラッキーな制度だと思います。

 

介護士は「人の死に寄り添う」これからの日本にとって、とても重要な職業のひとつだと思います。

人の「死」に直面して、自分の「生」を実感する。

そんな経験が出来るのが、介護業界の仕事です。

この文章を最期まで読んで頂いた方の中から、一人でも介護業界に力を貸してくれる方が現れれば幸いです。