現役介護士が教える介護施設に転職する時、気をつけるべき3つのポイント
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
いよいよ2018年がスタートしましたね。
僕は2017年4月から、派遣夜勤専従と日勤パートのWワークで介護士として働いています。
今までの8ヶ月間で
- 有料老人ホーム(60床程度)
- 特別擁護老人ホーム(150床程度)
- 超高級老人ホーム(150床程度)
の3箇所の介護施設での勤務経験があります。
今日は介護士として働く上で、施設選びの重要なポイントについてお話しします。
2018年の介護職転職市場
介護職への転職は、2018年も引き続き「売り手市場」が続きます。
2025年には全国で38万人の介護士が不足する。
という日本の介護業界の大問題が、また一歩進んだ2018年ですが、政府や行政が介護士不足解消に具体的な施策を今だ打てない状況です。
介護士→介護士の業界内転職はもちろん、無資格未経験の他業界からの介護士への転職も、依然有利な状態が続いています。
空前の「人手不足」を逆手に取って、自分に有利な職場を「選べる」介護職。
転職市場としては、かなり美味しい業界と言っても過言ではありません。
業界未経験者が取っておきたい神資格
介護福祉・医療の業界では「無資格」「未経験」でも積極的に人材を募集しています。
実際僕も、2016年の7月から「派遣看護助手」としてこの業界に入りましたが、始めた当初は完全に「無資格」「未経験者」でした。
派遣看護助手として、都内の病院で働きながら「介護職員初任者研修」の資格を取得しました。
介護職員初任者研修の試験は超簡単!しかも40代で無職のおじさんにとって最強の資格だった! - 介護士ベイベー
介護職員初任者研修の資格を取得し、2017年4月から満を持して介護士として働き始めたわけです。
介護福祉・医療の業界は「無資格」「未経験」で働き始める事は可能ですが、やはり有資格者と無資格者では、求人の案件の数も給料も違いがあります。
業界未経験者でも、介護職員初任者研修の資格さえあればかなり豊富な案件数と、有利な給料体系の職場を得る事が出来ます。
介護職へ転職を考えている方は、2018年是非この資格取得からチャレンジして欲しいと思います。
こちらのサイトから資料請求すれば、自分の通いやすいスクールの情報が一発で手に入ります。
もちろん無料で利用出来ますので、初任者研修の資格取得を考えている方は、是非利用して見て下さい。
介護施設に転職する時に気をつけるべき3つのポイント
①とにかく人手が足りている施設かどうか「人員配置3:1」の謎
介護保険法では「利用者3人に対して介護士1人」という最低基準が設けられています。
求人を出している介護施設には
総利用者数(総ベット数=60床とか150床とかであらわしている所がほとんど)を明示している所がほとんどですが、在席している介護士の人数が書かれている場合はほとんどありません。
なので介護施設に転職する際、必ず在席している(実際稼働している)介護士の人数を確認しましょう。
例えば60床の介護施設場合、在席介護士は25人から30人位が普通です。
「3:1」の基準ですが、これは24時間利用者3人に対して1人の介護士がみるという事ではありません。
介護士全体の月の総労働時間を利用者の数で割っている数字らしく、明確な算出式は僕も分かりません。
実際に僕が働いた特別擁護老人ホームでは、人員配置は最低ラインの「3:1」でした。
しかし現状「3:1」の人員配置では、体感として
かなりの人手不足
を感じました。
人手不足の施設は、職員の定着率も悪く人がどんどん辞めて行きます。
そうなると慢性的な人手不足は改善せず、このような施設で働くと身も心も疲弊するのは目に見えています。
一方、僕が働いた「超高級有料老人ホーム」での人員配置は、脅威の「1.5:1」です。
この数になると、特に日勤帯は職員がわんさかいて「職員一人当たりの負荷」もかなり少ない印象です。
OJTも細やかで「働きやすい施設」と言えます。
転職で介護施設を選ぶ基準として、何よりまずこの「人員配置」が有利なところを選ぶのが重要なポイントなのです。
②時給、給料、福利厚生が高い施設を選ぶ
これは当たり前の事ですが、転職を考える際、給料や待遇面をよく見ましょう。
時給や給料は同じようでも
- 有給消化率
- 賞与
この二点については、介護施設によって大きく違います。
賞与に関しては、1ヶ月から4ヶ月程度と幅も大きいのが現状ですが、こちらは募集要項に明示している場合がほとんどです。(逆に明示していない施設ははじめから辞めた方がいいですね)
募集要項に明示していない点は「有給消化率」です。
有給が年間に10日15日と付与されていても、なんだかんだ「有給が取れない」のでは意味がありません。
有給=お金
このポイントを見過ごすと、あとで後悔する事になりますので注意が必要です。
③職場の人間関係
これは外側からでは中々分かりにくいポイントです。
一般的な介護施設(有料老人ホーム)の場合、そこを牛耳っているのは施設長やケアマネではなく、オープニングから働いている「パートのおばちゃん介護士」の場合が多いです。
この手の人達は、自分の立場を維持する為に不必要なマウンティングをしてくるので、結構めんどくさいです。
介護技術や理念というレベルではなく、おばちゃん達がずっとやって来た「ローカルルール」が重んじられて、おばちゃん連中に気に入られないと地獄の日々になったりするので注意が必要です。
職場の人間関係を気にする方は、なるべく新しい施設かオープニングの施設を狙うのも一つの手段だと思います。
施設は働いてみてその善し悪しが分かる
介護士として介護施設に転職する場合、数多ある介護施設から自分にあった施設を選ばなくてはいけません。
しかしどんなに注意深く就活しても、一発で自分にとっての「良い施設」を探し出すのは至難の技とも言えるでしょう。
介護職は、働く施設によってその善し悪しが大きく変化します。
自分にフィットした施設で働けば、やりがいと満足が得られる仕事になりますし、逆に自分に合わない施設に行けば、不満だらけの苦痛の日々を送る事にも成りかねません。
そこで僕がおすすめするのが「派遣介護士」です。
派遣会社に登録し、そこから施設を紹介してもらいます。
僕の働くベネッセMCMでは、本当に細かな要望まで聞いてくれて極力希望に合った施設をいくつも紹介してくれます。
施設の人員配置に関しても、ベネッセMCMの場合すべての紹介する施設に明示されています。
さらに派遣介護士の場合、派遣会社の社員になるのですが
- 社会保険
- 有給
の福利厚生もバッチリ付きます。
ちなみに有給の消化率は100%です。有給を消化できずに捨ててしまう事はあり得ません。
しかも高単価の案件をたくさん持っている優良派遣会社です。
夜勤日給35.640円は本当なのか!?|高収入、高待遇の派遣介護士ならベネッセMCMが最強の理由 - 介護士ベイベー
派遣介護士の契約は、通常2カ月か3ヶ月単位です。
まずは2カ月そこの施設で働いてみると、その善し悪しは分かります。
自分に本当に合った施設なら、そのまま常勤(正社員)になることも可能です。
介護士として介護施設に転職するなら、派遣介護士という選択肢はほんとうにおすすめですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護士として介護施設に転職する場合、気をつけるべき3つのポイントは
- 人員配置
- 有休消化率
- 人間関係
だと僕は思います。
その3つのポイントが、自分なりに満足出来る職場に当たれば介護職も充実したものになるはずです。
介護士に転職するなら、まずは「派遣介護士」になりましょう。
これは介護職への転職するにあたっての重要なキーワードだと僕は思っています。