なぜ新人介護士へのOJTは重要なのか?|ベネッセのOJTの質と量について考える
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は現在「派遣夜勤専従介護士」「日勤パート介護士」としてWワークをしています。
夜勤専従の派遣介護士として働いているのはベネッセMCM の有料老人ホームです。
その職場にこの4月、新卒の新入社員が「常勤介護士」として数名配属されて来ました。
【新入社員の悩み】新人介護士が介護施設で5月病にならない為の具体的方法 - 介護士ベイベー
入社からおよそ一ヶ月。
今日は最近の彼らの様子に付いてお話したいと思います。
新人介護士の仕事内容
本社での研修を終えた新入社員達は、4月の上旬に現場に配属されてきます。
そんな彼らを待っているのは「OJT (On-the-Job Training) = 現任訓練」と呼ばれる現場での教育です。
介護業界では、経験者であろうと未経験者であろうと、このOJTの方式を採用している施設が多いと思います。
基本的に介護現場でのOJTは、教育係である先輩介護士が「マンツーマン」で新人に付いて仕事内容を教えます。
常勤介護士であれば、勤務はシフトによって構成されます。
早番、遅番、日勤、夜勤などのシフトによって、介護士がやらなければいけない作業は変わって来ます。
新入社員へのOJTは、この作業内容や利用者さんへの個別の対応方法など事細かに実施されていきます。
なぜ介護現場でOJTが必要なのか?
介護士の仕事内容を大きく分けると
- 食事の準備や選択、清掃などの作業
- 利用者さんへの個別対応
の二つに分けられます。
新人介護士の場合、もちろんそのどちらも未経験ですから、一つ一つの仕事内容を段階を踏んで覚えていく必要があります。
「作業」については、一度そのやり方や流れを覚えてしまえば、実はどこの介護施設でもやっていることにあまり変わりはありません。
モノの配置やルールが違うだけですので、僕の様な派遣介護士はどこの施設に行ってもそれほど困る事は無いです。
大切なのは「利用者さんへの個別対応」です。
当たり前ですが利用者さんは、それぞれによって年齢、性別、性格などが違います。
さらには認知症の有る無しや、マヒの有る無し、その度合いなど実際に接してみないと分からない事が多分にあります。
その為、経験のある派遣介護士や常勤介護士であっても、新しい施設で働く場合、この「OJT」を必ず受ける事になります。
特に新人介護士の場合、利用者さんに直接触れることさえ初めての経験でしょうから、OJTは非常に重要になってきます。
OJTの質と量は企業の体力の証
僕は今まで「総合病院、特別養護老人ホーム、2箇所の有料老人ホーム」で働いて来ました。
その全ての場所で「OJT」を受けて来ましたが、このOJTに関してはその「質と量」が現場によって非常にまちまちだと感じました。
ある場所では一週間もOJTが無く「独り立ち」させられましたし、長いところでは一ヶ月間のOJTが終わるまで「独り立ち」出来ませんでした。
OJTを行うということは、新人に常にひとりの介護士をつける必要があります。
逆に言えば、それだけの余剰人員を抱えている施設でなければ充実したOJTは行えないと言う事です。
有料老人ホームなどの介護施設で介護士の仕事というのは、個室である利用者さんの居室でケアを行う場面が多い仕事です。
一旦「独り立ち」してしまうと、その人の仕事内容は他の介護士から「見えづらい」のが現実です。
なので充分なOJTを行わないまま現場に出してしまうと、間違ったケアの方法ややり方で、その人はずっと仕事をし続けることに成りかねません。
特に新入社員である新人介護士の場合、排泄処理(オムツの当て方)なども初めての経験ですから、しっかりと正しい方法をOJTで学ぶのかそうでないかで、その先の介護士としての経験に大きく左右します。
そう言った意味でも、介護現場でのOJTは非常に重要なものであると言えるのです。
ベネッセのOJT
僕は派遣介護士としてベネッセの施設で働き始めたとき、そのOJTのレベルの高さに驚きました。
僕が夜勤専従介護士デビューした施設が、ベネッセでしたが本当に一から十まで細かいOJTをしてもらいました。
これは同じベネッセの施設でも、施設によって差があることだと思います。
しかし同じ会社が経営している施設である以上、それほどOJTの質が乖離している施設は無いと思います。
派遣介護士に対してのOJTがあれほど丁寧なのですから、新入社員介護士に対してのOJTはさらに細やかなものになって当然です。
実際に僕の働くベネッセの施設では、新人介護士に対してのOJTはおよそ一ヶ月に及びます。
複数回のOJTを終えた新人介護士は、早番、遅番、日勤、夜勤、のようにシフトごとに「独り立ち」していきます。
早番のOJTが完了して、早番デビューしても夜勤のOJTが完了するまでは夜勤シフトに入る事はありません。
OJTの質と量をみても、やはりベネッセは介護業界の中では働きやすい会社だと思います。
OJT期間の新入社員たち
先日、何人かの新人介護士たちと話す機会がありました。
みなやる気に満ちてキラキラしていたので、中高年である僕は羨ましくも懐かしくもある不思議な感情で彼らと接しました。
常勤(正社員)介護士として働く彼らは、ベネッセに入社して良かったのではないかと僕は思います。
介護施設はその現場によってその運営状態は様々です。
俗にいう「ブラック」な現場も少なく無いでしょう。
そんな業界の中で、ベネッセはある程度レベルが高い職場ではないかと僕は思っています。
僕の様に派遣介護士として働くならベネッセMCM 意外は考えられないくらい、高収入高待遇であるのは毎回書いている通りです。
夜勤日給35.640円は本当なのか!?|高収入、高待遇の派遣介護士ならベネッセMCMが最強の理由 - 介護士ベイベー
常勤社員は「ベネッセスタイルケア」の所属社員に成るわけですが、収入自体は別としても介護士としての仕事をする環境としては、理想に近づける様に努力している会社だと思います。
まとめ
介護職に限らず、この4月に入社した「新入社員」たちは、新社会人として働き初めておよそ一ヶ月経ったわけですね。
GWを挟んで「五月病」に陥る人も多い季節です。
人が働く上で「環境」=「働く場所」は非常に重要です。
比べる対象が無い「未経験」であるからこそ、自分の働く場所に悩む人も多いと思います。
現状自分が「働く場所」が本当に正解なのかどうなのか、実はその答えはどんなベテラン社員になっても分からないものです。
新入社員であれば、まずそこに悩むのでは無く目の前の仕事を吸収することに集中すべきだと思います。
特に介護職は「独り立ち」してから経験値が溜まっていくものです。
OJTでしっかり基礎を身につけ、分からない事は質問して吸収しましょう。
このOJT期間の行動が、今後の介護士人生の基礎となることは間違いありません。