【新入社員の悩み】新人介護士が介護施設で5月病にならない為の具体的方法
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は現在「夜勤専従派遣介護士」として、また「日勤パート介護士」として、二箇所の有料老人ホームでWワークをしています。
僕の働く介護施設でも、この4月から「新卒」の新入社員達が入社してきました。
「初めての新社会人」として働き始めた彼らを見ると、皆一様にキラキラした希望に満ちているように見えます。
しかしこの先、実際の介護現場で働いてみると「理想と現実」に直面することも明白です。
世間で良く言われる「5月病」。
そんな5月病にならない為に、今日はそんな「新入社員」「新人介護士」の働き方についてお話しします。
新入社員が陥る「5月病」とは
日本においては、新年度の4月には入学や就職、異動、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できないでいると人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃[1][2]から起こることが多いためこの名称がある。「さつきびょう」は誤読。[要出典]医学的な診断名としては、「適応障害」あるいは「うつ病」と診断される[1]。
発症に至る例としては、今春に生活環境が大きく変化した者の中で、新しい生活や環境に適応できないまま[1][2]、ゴールデンウィーク中に疲れが一気に噴き出す[1]、長い休みの影響で学校や職場への行く気を削ぐ[3]などの要因から、ゴールデンウィーク明け頃から理由不明確な体や心の不調に陥る[1][2]、というものがある。
「新入社員」=「5月病」
というイメージがありますが、5月病に陥るのは新人だけでなく、4月から移動や配置換え、転職など環境が変わった「新生活」を送る人に、もれなく起こりうる精神的な状態を言います。
とりわけ5月病に陥りやすい「新入社員」。
いったいなぜ新入社員は、5月病になりやすいのでしょうか?
新入社員が5月病になりやすい理由
4月から入社した「新入社員」は、新しい環境が目白押しです。
- 「社会人」として初めての仕事
- 「仕事」に関わる人と初めてのコミュニケーション
- 初めての「仕事」への重圧
中には4月の入社と同時に「初めての一人暮らし」をスタートさせている方も少なく無いでしょう。
これだけの「初めて」が同時にスタートする訳ですから、心や気持ち、精神的なものに異変が起こっても、もはや当たり前ではないか?というのが、実は「新社会人」のスタートなのです。
5月病の原因は「理想と現実のギャップ」
5月病の大きな原因の一つは「理想と現実のギャップ」にあります。
人間は自分が想定出来る範囲内のことには、冷静に対応できる生き物です。
しかし自分がまだ経験した事の無い、その先が自分で想定出来ない事柄に対しては、強いストレスを感じます。
未経験な出来事に対して、その対応策もまた未経験なので出口が見えなくなるのです。
人間はその先どうすれば良いのか?どうなるのか?ということが予測出来ないと、不安と共に自分で感じている以上のストレスを受ける物です。
「新入社員」が5月病になりやすい原因の一つは、このような「初めて尽くし」の生活から受けるストレスが蓄積し、5月のGW付近でそれが爆発してしまうからなんですね。
「やる気満々」で仕事に向かう新入社員であればあるほど、この傾向は強く、毎年多くの新人達が、この5月病に苦しめられていると思います。
「自分の新社会人生活はこうじゃないのか?」
と妄想を膨らませていた人ほど、現実とのギャップで精神的に苦しめられます。
例えば
【入社前の妄想】
仕事が終わったら、帰り道で軽く買い物したりお茶したりして一日を楽しもう!
それが社会人だよね!
【入社後の現実】
毎日残業続きで、家と職場との往復…
休日は疲れて寝てる間に終わるし、社会人になって楽しいことなんて何にも出来ないよ…
みたいな感じですかね。
では新入社員が「5月病」に陥らない方法はあるのでしょうか?
新入社員が5月病に陥らない具体的な方法
5月病に陥る大きな原因の一つは「理想と現実のギャップ」にあると書きました。
5月病に陥らない具体的な方法は「理想を持たない」という作戦です。
誰しも新入社員の時は、自分の仕事や社会の仕組みに就いて一切の経験がありません。
そこに「社会人ってこうじゃないのか?」とか「仕事ってこんな感じじゃないのか?」という理想や妄想を抱く事こそ、5月病の原因なのです。
新入社員が仕事を含めた新生活を始める場合、一番おすすめなのが「自分は経験するのが初めてなんだ」という意識を強く持つ事です。
- 「初めて」だから知らなくて当たり前
- 「初めて」だから出来なくて当たり前
そういうスタンスで、仕事や物事に接すると、自分に向かって来るストレスは大幅に軽減されます。
まずは言われた仕事に対して、疑問を持たずその通りにやってみることが肝心だと思います。
その現場で教わった事が真理とは限りません。
しかし少なくとも「その現場」では、その方法が良しとされているわけでまずはそのやり方を経験して自分の物にするところから始める、というのが新入社員としては最良の方法だと僕は思います。
ある程度自分の経験値が溜まった後に「こうすればもっと良いじゃないか」とか考えることが重要なのです。
「初めて」だらけの介護現場
一般職の新入社員以上に「初めて」尽くしなのが介護現場だと思います。
学校や初任者研修などで、実際の介護現場で研修を受けた人は多いと思います。
しかし「新入社員」「常勤介護士」として配属された、実際の介護現場では、さぞ「初めて」の経験が目白押しだと思います。
自分を取り巻く先輩介護士の他に、初めて接する利用者さんがわんさかいます。
介護現場で実際の「認知症」の方に「初めて」接する人も多いと思います。
僕は40歳を過ぎて、介護福祉業界に転職しましたが、社会経験がある程度あるにも関わらず、かなり面食らった思いがあります。
もしあなたが新入社員で、老人ホームなどの介護施設に配属されたなら、その思いはさらに大きいものでしょう。
しかしそこで心を乱してしまっては、5月病の格好の餌食になってしまいます。
冷静に一日一日を消化してみて下さい。
あなたが経験する介護現場での「初めて」は、時間が必ず解決します。
人間とは凄いもので、どんなに新しい環境でも「慣れ」がその大部分の不安を解消します。
「すべてが初めて尽くし」
の状態でも、2ヶ月、3ヶ月後にはきっと慣れていると思います。
その「慣れ」こそが、あなたの社会人としての「経験」なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
その昔、僕自身も「5月病」に悩まされたことがあります。
あれから20年近く経ち「あのときこうすれば良かったなぁ」という思いを今日は文章にしました。
- 仕事に対して先入観で「理想」を持たない
- まずは「慣れ」て経験値を溜める
- 「初めて」なんだから出来なくて、知らなくて当たり前
5月病は、自分の心との戦いです。
仕事に真剣に向き合うのは重要なことですが、張り切りすぎても息切れしてしまいます。
新入社員としてのスタートアップの今の時期、肩の力を抜いてまずは言われた事を素直に消化していくことを心がけて下さい。
仕事に対する悩みや不安のほとんどは、時間が必ず解決します。
そうは言っても、心労が溜まり仕事に行けなくなってしまうような人も少なくありません。
鬱病で一番怖いのが「自分だけが」という考え方です。
新入社員として新社会人になった人の多くは、あなたと同じ様な考えを持っています。
「せっかく入った会社をリタイヤしたくない」
という気持ちはもちろん大切です。
しかし限界を超えるまで自分を押さえつけてしまうと、他の仕事すら出来ない状態になってしまいます。
介護職は常勤(正社員)だけが働き方ではありません。
僕の様に「派遣介護士」として働く事も可能です。
ざっくりですが、常勤(正社員)介護士の仕事量を10とすると、派遣介護士の仕事量は5くらいです。
常勤介護士としてギブアップしても、派遣社員として介護職を続け、また常勤に戻る人もいます。
せっかく入った介護業界、諦める前に「派遣介護士」としての働き方もあることを忘れないで下さい。
僕の働くベネッセMCMでは、日勤時給1,800円以上、夜勤単価35,000円以上の高単価案件をたくさん抱える優良派遣会社です。
派遣介護士になれば、常勤介護士よりも収入を増やす事も可能です。
「一箇所でダメだから全てダメ」
ではなく、社会には色々な選択肢があることを常に念頭に置く事も、5月病に陥らないための大事な考えかも知れません。
この4月から新入社員として新人介護士になった皆さん。
「頑張りすぎず」
「無理しすぎず」
新社会人生活を楽しんで下さいね。