超高級有料老人ホームで働いてみた!|介護士として働くならどんな介護施設がいいかを考える
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は10月末まで、
- 有料老人ホーム(派遣夜勤専従)
- 特別擁護老人ホーム(日勤パート)
のWワークをしていました。
しかし日勤の特養を10月一杯で辞めて、11月からは「超高級有料老人ホーム」の日勤パートとして働いています。
介護士として働くには、介護施設ひとつとっても様々な形態やランクがあります。
今日は介護士として「働きやすい」施設について考えます。
僕の経験した介護施設
僕が今まで経験した介護施設は
- 有料老人ホーム(入所金1000万程度・月額費用20万程度)
- 特別擁護老人ホーム(入所金0円・月額費用10万円程度)
- 超高級有料老人ホーム(入所金2000万円程度・月額費用50万円程度)
の3箇所です。
もちろん、上記の金額は介護度や部屋の設備にもよりますので、あくまでざっくりとした金額です。
現在「夜勤専従」の派遣介護士として働いている有料老人ホームも、決して「安い」ホームではありません。
入居者さんは、大学の先生や作家、資産家の方もいます。
特養に関しては、本当に様々な方が入居されています。言い方が変かも知れませんが、いわゆる「一般人」が多いのは事実です。
さらに先日から働き始めた「超高級有料老人ホーム」ですが、そこの利用者さんは、いわゆるVIPの方々ばかりです。
当たり前ですが、月額50万円またはそれ以上の金額を、働かずに死ぬまで払い続けられる方々なので、当然と言えば当然です。
介護士の服装
内容はともあれ、利用者さんの負担する金額だけ見ると僕は「松竹梅」の施設で働いたことになります。
介護士としての働きやすさを見た場合、実に色々なことが分かって来ました。
まず介護士の服装ですが
- 特養→上下私服(上はポロシャツ下はジャージ、あまり派手でないもの)
- 有料→上服のみ制服支給(下衣は黒のズボンを自前で用意)
- 高級有料→上下さらに靴まで制服支給
という感じです。
高給有料の「靴」まで支給してくれるのには助かりました。
ちなみにその靴は、介護士として動きやすく軽いスニーカーです。自分で買ったら数千円の出費になりますよね。
さらに仕事着の洗濯についてですが
- 特養→自宅で自分で洗濯
- 有料→施設内で自分で洗濯
- 高級有料→施設内で業者が洗濯してくれる
という違いまであります。
これだけ見ると、働く側としては「高級有料」が良さそうですよね。
施設別の時給差はある?
持っている資格(介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士)にもよりますが、僕の場合、派遣として働いている「有料ホーム」意外は実はあまり給料は変わりません。
利用者さんが支払う金額は、特養と高級有料では天と地ほど差があるのに、時給差はわずか50円です。
しかし50円でも「高級有料」のほうが時給は高いのは事実ですよね。
やはり運営に余裕がある施設ほど、給料は高いことは間違いありません。
僕の場合、派遣やパートですが常勤の介護士にも同じ事が言えます。
しかし常勤でも、給料が高級有料だからといって1.5倍や2倍に成る訳では無いようです。
あくまでも若干の差、という所です。
給料の面で言えば、夜勤専従として働いている派遣の金額が格段に高いです。
それは一重に「優秀な」派遣会社を選んでいるからだと思います。
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僕の働く派遣会社は、高い単価の案件をたくさんもっている会社ですので、介護士でも高収入を得たい方がいたら、是非おすすめします。
肝心の仕事内容に差はある?
僕が実際に「特養」「有料」「超高級有料」で働いてみた実感としては、仕事内容自体には実はあまり差はありません。
介護職は、利用者さんの衣食住をお手伝いするものです。
つまり人間が生きていく為に必要な、食事、着替え、入浴、排泄、などの行為は、お金持ちだろうとそうでなかろうと、実は変わらないものなんですね。
なので、介護士として働く仕事内容は、実はどの施設でもベースはそれほど違いがありません。
もちろん、利用者さんから頂くお金が高ければ高いほど、設備や食事内容、施設の外観などは変わってきます。
あくまで僕が見た限りですが、特に「特養」と「有料」にはあまり変わりはありませんでした。
しかし、「超高級有料」には、他には無い圧倒的な「働きやすさ」があります。
超高級有料ホームの実体
仮にあなたが、入所金だけで2000万円オーバー、月額費用が50万円以上もする有料老人ホームに入って、不満の出る介護を受けたとしたらどう思いますか?
そうなんです。
やはり「超」高級なわけですから、それなりの仕組みになっていて当たり前なんですよね。
僕が就業初日から実感したのは「介護士の数」です。
いままで働いた「特養」も「有料」も介護士は常に汗だくで、常に仕事に追われているような状態です。
しかし「超高級有料」では、介護士達はかなりのんびり、余裕のある介護をしています。
それもそのはず、利用者さんの数に対しての介護士の数というのは法令でその下限が定められています。
利用者3:介護士1(通称3:1)というやつですね。
僕の働いて来た施設の人員基準は
特養→3:1
有料→2.5:1
に対して、超高級有料ホームの人員基準はなんと…
1.5:1
です。
これは働いてみると実感しますが、介護士にとってはもの凄く余裕がある環境です。
実際は介護士が多いというのではなく、介護士の仕事をサポートする「生活支援員」と呼ばれる方が「介護士助手」のような役目を果たしてくれます。
食事のときの配膳やお茶だし、居室のリネン交換など、直接利用者さんに触れないような仕事は、すべて生活支援員の方がやってくれます。
その分介護士は、利用者さんの介護に専念出来る、という訳です。
僕は都内の総合病院で「看護助手」として働いた経験がありますが、病棟での「看護師」と「看護助手」のオペレーションに非常に似ています。
介護士として働きやすい施設は
あくまで僕の経験した数少ないデータ上ですが、やっぱり利用者さんから多くのお金を頂いている「超高級有料老人ホーム」がダントツで働きやすい、というのが本音です。
余裕を持って利用者さんと接することが出来ますし、してあげたいことが出来るような気がします。
特養や普通の有料では、どんなに頑張っても時間的に物理的に「無理」という場面が実は少なくありません。
それは全て「人員基準」によるしわ寄せです。
利用者さんから頂くお金の「値上げ」は現実的に難しいので、その施設のレベルに酔って生まれた差は、そうそうは埋まらないと思います。
高級だからと言って、その差が給料に反映されるかどうかは別問題ですが、常に人手不足できりきり舞いしている施設で働くよりは、経営的に余裕のありそうな施設で働くのは賢い選択だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護士として働くうえで少しは参考になりましたでしょうか?
介護施設の求人を見ていると、時給や待遇ばかりに目が向きがちですが、HPなどで利用者さん目線でその施設を分析することも必要だと思います。
僕のおすすめは、派遣として働いてみることです。
常勤介護士は、どこでも引く手あまたで募集しています。
派遣として色々な施設で働いてみて、自分にマッチした所で常勤になるのが一番納得出来る働き方ではないでしょうか?
グッドノージョブ