介護士ベイベー

2025年全国で介護士が38万人不足する。この現実に僕とあなたが出来ることは何か?

スポンサーリンク

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

有料?特養?老人ホームって結局どっちがいいの?|現場で働く介護士の本音

絶対読んで欲しいおすすめ記事!1.夜勤日給35,640円は本当なのか!?|高収入、高待遇の派遣介護士ならベネッセMCMが最強の理由
2.介護職の求人サイトって実際どこがおすすめなの?|現役介護士ブロガーがおすすめする優良求人サイト7選
3. ベネッセMCM【派遣夜勤専従介護士】にリアルインタビューしてみた!「本当に夜専介護士って稼げるの?」の口コミ
4. 40代50代で転職を考えている人へ|現役介護士が全力で介護士の仕事の魅力を語る

こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

僕は現在

  • 有料老人ホーム(派遣夜勤専従)
  • 特別養護老人ホーム(日勤パート)

の二箇所でWワークをしています。

高齢者で介護が必要になった人の場合、自宅で介助をしてくれる人がいれば良いのですが、そうでない単身者や独居の方は「老人ホーム」への入所を希望される方が多いです。

その際に「有料老人ホーム」か「特別擁護老人ホーム」かは一度は悩むところです。

今日はそれぞれの老人ホームの特徴と、どちらを選ぶのがより良い選択なのか実際に現場で働いている僕の所感を交えて書こうと思います。

in nursing home

有料老人ホームと特別擁護老人ホームの違い

ふたつの老人ホームの違いについては、以前の記事で書いています。

「特養」「有料」二つの介護施設で働く介護士が考える良い老人ホームとは? - 介護士ベイベー

「有料」に関しては、完全に一私企業による運営で「特養」に関しては国や自治体が絡んだ公的な運営になるのが一番の違いです。

 

その為「有料老人ホーム」に関しては、その内容に関してかなりのバラつきがあると思います。

街に溢れるお店のように、運営する企業や団体によってそのサービス内容や値段が違って当たり前ですよね。

しかし老人介護施設に関しては、自治体によるガイドラインや監査(四年に一度がほとんど)もありますので、有料老人ホームでも大枠の運営方法などは決まっています。

ですから今の所「激安」で内容的に著しく「粗悪」という老人ホームは存在しません。

おおよそ入所金や月額費用に合わせたサービスが、受けられると思ってよいでしょう。

有料と特養の金額の違い

特別擁護老人ホームは、利用者さんの介護度によって金額が変わってきます。

原則として「要介護3」以上の人しか入所出来ませんが、介護度によって月額の料金が変わってきます。

特養の場合、その決まった月額料金の中に利用者さんが生活するほぼ全ての料金が含まれます。

一方有料老人ホームの場合、介護度によって料金が違うのは特養と同じですが、生活に関わる物品等が別料金のホームも多いのが現実です。

例えば分かりやすいのが「紙おむつ」の扱いです。

特養の場合、紙おむつは月額料金に含まれます。

有料老人ホームの場合(僕が務める事業所の場合)紙おむつの料金は利用者さんに別途負担して頂いています。

他にも「選択食」と呼ばれる利用者さんが選べる食事は「有料老人ホーム」の場合は別料金だったりします。

一言で言うと、入所金や月額料金、消耗品費など様々なお金が掛かるのが「有料老人ホーム」で、金銭的な負担が少ないのが「特別擁護老人ホーム」だと言えます。

有料と特養の介護士の質に差はあるのか?

単純に言うとある程度の「お金持ち」か、貯蓄額がある程度ある人以外は「有料老人ホーム」に入所するのは現実的に難しいと思います。

では金銭的に負担が少ない「特別擁護老人ホーム」の介護士の質が低いのでしょうか?

両方の施設で働く僕が思うに、それはまったくありません。

特養で働く介護士も、有料で働く介護士もどちらも懸命に仕事に打ち込んでいます。

その大きな理由は、介護士の「賃金」にあります。

利用者さんが必要とされる金額は、有料老人ホームと特別養護老人ホームでは天と地ほどの差がありますが、介護士が受け取る給料の差は両者でほとんど差がありません。

その為「有料」「特養」どちらを選んでも、一定水準以上の介護サービスは受けられるので心配いらないと思います。

有料老人ホームってどんな人が暮らしてるの?

入所する時に数千万、月額が安くても30万円くらいは掛かる有料老人ホーム。

そこで暮らしている利用者さんは、やっぱりお金持ちの人が多いです。

現役時代に医者や弁護士など高収入だった方や、学校の先生(中には元校長先生だった人もいます)や学者、変わったところだと作家さんや画家の人も僕が働く有料老人ホームで暮らしています。

他には土地などの資産を多く持たれている方ですね。

本人から聞いた訳ではありませんが、利用者さんの中には家賃収入などで生計を立てられている方も多いと言われています。

いわゆる普通のサラリーマンの所得では、そうとうしっかり貯蓄してきた人でなければ僕の働く有料老人ホームでは生活出来そうにありません。

この先の老人介護施設

現段階でも50万人以上のいわゆる「待機老人」がいると言われています。

国の政策としては、これ以上介護施設を作るのではなく自宅で介護をする「地域包括ケア」のような路線を打ち出しています。

今後ますます増えていく高齢者、しかし一般の収入の我々が入所出来る「特養」は特に都内ではまったく空きがありません。

この先老人介護施設はどうなっていくのでしょうか?

在宅介護や在宅医療などはもちろん手厚くなっていくでしょうが、やはり独居となるとそれも限界があります。

この先は今よりも多くの事業者が「老人介護施設」への参入をしてくる様な気がします。

現在でも「サ高住」と呼ばれる「サービス付き高齢者向け住宅」は都内で次々オープンしています。

ビジネスとして「老人介護施設」のマーケットに競争が生まれてくれば、今よりも入りやすい価格帯のサービスもきっと生まれて来ると思います。

しかしその一方で、事業所によるサービスの質のバラつきも大きくなってくることが予想されます。

いずれにしても今後の老人介護施設に関する情報に、敏感になっていく必要がありそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

まず有料老人ホームを検討するには、現状ではある程度のお金が必要です。

金額的な面で「特養」を希望しても中々空きが無いのも現状です。

将来的には「安くて良い」介護施設が出来るかもしれませんが、介護業界はまだ成熟の途中といった雰囲気もあります。

将来的な介護業界の成熟に期待しつつも、やはり大切なのは「生涯自立」できる身体と心づくりです。

介護施設への入所は、最終手段だと考えまずはご自身やご家族の「自立」を将来的にも考えた生活を送るのが一番の方法だと思います。