介護業界で派遣介護士が最強の働き方になる!?|2018年4月無期労働契約への転換開始
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
労働契約法の改正に伴い、2018年4月から派遣社員や契約社員が「有期労働契約」から「無期労働契約」へ転換することが可能になりました。
僕は2年前から、介護職専門の派遣会社「ベネッセMCM」で派遣社員をしています。
今回の「無期労働契約への転換」(無期転換)は、我々派遣で働く介護士にとって、どのような影響を与えるのでしょうか?
今日はそんなお話です。
派遣介護士の契約期間
僕は二年近く、介護福祉・医療の業界で派遣社員をしています。
派遣で介護士として働く場合、気になるのは「契約期間」です。
介護業界での派遣の場合、通常契約期間は「2カ月」か「3ヶ月」です。
「えっ!?2ヶ月ごとに契約を切られちゃうの!?」
と思われるかも知れませんが、そうではありません。
あくまでも契約の切れ目が「2カ月」であって、よっぽどのことが無い限り派遣先に勤めはじめて2ヶ月目の最初の契約で、契約を切られることは無いと思います。
むしろ働く僕らの方が、契約満了月でその職場を辞めることが出来ます。
例えば派遣介護士として有料老人ホームで働き始めて、その現場の雰囲気や人間関係が合わなかったとしましょう。
通常、正社員や直雇用のパートであれば「働き始めて2ヶ月で辞めたい」とは、なかなか言い出しにくいと思います。
しかし派遣社員の場合「最初の契約期限で更新しません」と言えば済みます。
もちろんそのような場合、派遣会社は次に働く現場をタイムラグ無く探してくれます。
介護職においては「契約期間」がある「有期労働契約」は必ずしもデメリットではないのです。
無期労働契約への転換
2013年4月以降から、同一の会社にて有期労働契約を繰り返し更新して通算5年を超えた場合、正社員と同様に「期間の定めのない無期労働契約」に切り替えることができます。
これは法人側に拒否権はないので、労働者が申請さえすれば良いというものです。
- 無期転換のメリット
これによって「派遣社員」「契約社員」であっても、契約期間の満了によっていきなり職を失うと言った事態に陥る事は無くなります。
しかし介護職の場合、もともと人手不足の売り手市場なので、ひとつの現場で契約が満了しても次の職場が決まらないということはほとんど無いので、実質あまり変わらないと思います。
- 無期転換のデメリット
正社員と同じく「無期労働契約」になると、例えば会社都合による「異動」に応じなくてはいけなくなります。
派遣社員でいれば、自分の好き勝手な職場を選べますが、その自由がある程度制限されるということです。
派遣社員の様に「有期」であれば、会社側は契約を満了させれば違う現場に合法的に異動させられましたが、「無期」になるとそれが出来なくなるので、という理屈は良く考えれば当たり前の事かも知れませんね。
介護派遣での無期転換はどういう影響を与えるのか?
今回の労働契約法の改正は、日本の非正規雇用者の割合を少しでも下げる為の措置です。
この無期転換によって、正社員より立場の弱い「派遣」「契約」社員の人を少しでも保護しようという狙いですね。
今回の無期転換によって変わるのは「雇用期間」が「有期」から「無期」に変わるだけです。
基本的に無期転換した人でも、給与やその他の福利厚生は「派遣」「契約」社員のままです。
それでも「いつ契約を切られるか分からない」とビクビクしながら働いていた契約社員や派遣社員にとっては、良いニュースだと言えるでしょう。
しかしこれは介護業界とは別の、一般業界の話し。
介護業界で、この「無期転換」を行った場合、いったいどのような影響があるのでしょうか?
介護業界で「派遣介護士」が最強になる説
派遣業界以外の業界では、手取り給料を見ると
正社員>派遣社員
という図式になるのが一般的です。
しかし介護業界では
正社員<派遣社員
というのは、当たり前に言われている事です。
派遣社員はボーナスこそ無い物の、単価が正社員と比べると圧倒的に高いです。
(優良派遣会社に登録した場合。もちろんブラックな派遣会社も存在します。)
夜勤日給35.640円は本当なのか!?|高収入、高待遇の派遣介護士ならベネッセMCMが最強の理由 - 介護士ベイベー
つまり介護業界においては、給料面でも派遣社員の方が正社員よりも有利なんです。
そこに来て「無期転換」制度が出来ると、派遣の最大のデメリットである「有期労働契約」が廃止され、正社員と同じ「無期労働契約」になるわけですね。
もはや「派遣社員」は最強
という図式になってしまうのでは無いでしょうか?
まとめ
僕は現在、派遣社員2年目です。
あと3年働けば「無期転換」できる権利が得られます。
僕自身は、経験の為にいくつかの現場で働きたいので今の「有期労働契約」を前向きに捉えていますが、この先自分の年齢や体力を考慮すると後々「無期転換」は非常にメリットがあると感じています。
常々言っていますが、介護職は正社員(常勤)が全てではありません。
派遣介護士にもたくさんのメリットがあります。
僕の務める「ベネッセMCM」のように、日勤時給1,800円以上や夜勤単価35,000円以上の案件を沢山持っている優良派遣会社に登録すれば、無資格・未経験でも介護業界で働くことが可能です。
「無期転換」については、その権利を取得してもそれを使うか使わないかは労働者側の判断ですから、今回の労働契約法の改正は、今の僕にとってデメリットになることはまったくありません。
介護業界に転職を考えている方は、派遣での働き方が益々有利になってくると思って間違いありません。
ご興味のある方は、是非介護業界に飛び込んでみて下さい。