介護業界への転職|現役派遣介護士が福利厚生の実体を説明!
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
介護士への転職を考えている方は、その働き方にも悩んでいると思います。
例えば介護施設(有料や特養などの老人ホーム)で働くにしても
- 常勤(正社員)
- 派遣社員
- 契約社員
- パート・アルバイト
ざっくりこれだけの働き方がありますし、常勤(正社員)意外であれば、日勤だけなのか夜勤専従なのか、それとも常勤と同じ日勤、夜勤をこなすフルタイムなのか…
僕は現在、介護士として派遣の夜勤専従(有料老人ホームA)で、また日勤パート(有料老人ホームB)で、Wワークをしています。
介護士に転職する場合、いったいどんな働き方がベストなのでしょうか?
中でも常勤(正社員)と派遣と迷っている方も多いと思います。
今日は福利厚生を中心に、派遣で働くメリットをご紹介します。
今日はそんなお話です。
介護業界への転職事情
介護職への転職の一番のメリットは「自分中心」で考えられるということです。
2025年には全国で38万人の介護士が不足すると言われています。
介護職は空前の「人手不足」なんですね。
その為、他業界にない圧倒的な「売り手市場」です。
他業界であれば、転職や就職はなかなか簡単なものではありません。
特に40歳を過ぎた中高年層の転職は、ほぼ希望に叶ったものは無いといっても過言ではないでしょう。
しかし介護福祉・医療の業界は、40代・50代での「無資格・未経験者」でも、積極的に採用している稀な業界です。
その為、自分の家から通勤しやすい場所や時給などの給与面、福利厚生までじっくりと「自分中心」に選んでも、多くの転職先があります。
ですので、自分が正社員で働くのか派遣で働くのかも、自分のライフスタイルに合わせて決める事が出来るんです。
介護業界の給与は正社員が一番ではない
他業界であれば
正社員>派遣
というイメージが強いと思います。
「正社員は雇用を守られ、年収も高く安定している」
「派遣は年収も安く、契約を切られると簡単に仕事を失う」
こんな感じで思われている方は多いと思います。
しかし介護福祉・医療の業界では、必ずしもこのイメージは当てはまりません。
実際に介護現場では、常勤(正社員)介護士よりも、派遣介護士の方が断然年収は高いのが現実です。
さらに介護業界では、一箇所で派遣の契約期間が満了しても、すぐにタイムラグ無く次の現場で働く事ができるので、いわゆる「派遣切り」のような負のイメージは存在しません。
施設側から見た常勤と派遣の違い
介護職に転職する場合、無資格、未経験でも常勤(正社員)の仕事を紹介されることも少なくありません。
介護施設は常に常勤介護士(正社員)を求めています。
その理由は
- 給与コストが安く済む(派遣は高い)
- 常勤はスケジュールの都合を施設側がコントロール出来る
- 常勤介護士は残業させられる
と言ったところです。
施設側からすると、常勤介護士はかなり「都合が良い」んですね。
一方派遣介護士は、施設側からすると
- 給与コストが高い(常勤より単価が高い)
- スケジュールの都合が付けれない(派遣は働く本人の意見が強い)
- 派遣介護士は残業させられない(させたら100%残業代を払わなくてはいけない)
という感じになります。
常勤社員はその介護施設に直接雇用されている人ですが、派遣社員はあくまで「派遣会社」の社員です。
施設側からすると「他社」の社員を勝手に使う事は出来ない、ということを考えると当然なんですよね。
派遣社員の福利厚生
福利厚生にメリットを感じて、常勤(正社員)になる方も多いと思います。
しかし優良な派遣会社に登録すれば、正社員に近い福利厚生も得る事が可能です。
介護福祉系で大手のベネッセMCMに勤務する僕の場合は
- 社会保険
- 厚生年金
- 有給休暇(初年度10日)
- 交通費全額支給
と基本的な福利厚生は網羅されています。
常勤(正社員)介護士との一番の違いは「ボーナス」の有無ですが、僕の場合年収にするとボーナスを含む常勤介護士を上回っているので、その点も気になりません。
さらに今年から実施される制度で「無期労働契約への転換」というものがあります。
介護業界で派遣介護士が最強の働き方になる!?|2018年4月無期労働契約への転換開始 - 介護士ベイベー
派遣社員でも5年勤務すれば、正社員と同じ「無期労働」に転換されるという制度です。
これにより
「安定を求めて正社員になる」
という理屈が通用しなくなりました。
「同じ仕事をするのなら、高収入が良い」
というのは普通の考え方だと思います。
介護業界における派遣で働くというメリットがさらに拡大したと僕は思っています。
常勤(正社員)で働く目的
派遣介護士に比べて
- 収入は低い
- スケジュールの自由は少ない
- 残業(サービス残業含む)も多い
という常勤介護士ですが、派遣にはないメリットも実はあります。
それは介護士としての「経験」です。
通常、常勤介護士になると「居室担当(居担)」と呼ばれる担当の利用者さんがつく事になります。
自分の担当する利用者さんの不都合なことを解消するという役目は、派遣介護士にはありません。
また季節のレクレーションや、利用者さんの生活プランの見直しなどをケアマネージャーと共に話し合ったり、より密な介護を経験する事が出来ます。
派遣介護士と比べると、収入は割に合わないという見方もありますが、介護という仕事に向き合いたいという方は、常勤介護士を選ぶのも悪く無いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
僕は介護業界に転職する際、まず「派遣介護士」として転職する方法をおすすめしています。
介護業界において、派遣という働き方はもはやメリットしかありません。
派遣介護士というスタンスで、いくつかの施設で介護の仕事を経験し、常勤介護士になりたければ、すぐにでもなれるというのが介護業界の特徴でもあります。
たった一つの注意点は、登録する派遣会社を間違えない事です。
残念ながら介護業界でも、ブラックな派遣会社は存在します。
僕の働くベネッセMCMは、日勤時給1,800円以上、夜勤単価35,000円以上の高収入案件を多数持っている優良派遣会社です。
福利厚生もしっかり手厚い、とても働きやすい派遣会社です。
派遣から常勤になりたいと思ったときも、専任のコンサルタントが丁寧に相談に乗ってくれます。
特に他業界から介護業界に転職する際は、とても心強い見方になってくれます。
介護職は、負のイメージが強い業界ですが、僕のように他業界から「無資格・未経験」で転職しても、しっかり高収入が稼げる業界でもあります。
介護業界を転職先に検討されている方は、是非考えてみてはいかがでしょうか?