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現役介護士が教える認知症の方との関わり方

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こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

僕は現在、夜勤専従の派遣と日勤パートのWワークで介護士をしています。

現在の勤務先は両方とも有料老人ホームですが、そこで日々「認知症」の方と接しています。

両親や身内の方が「認知症」になったとき、戸惑う方も多いと思います。

今日は現役介護士である僕が語る「認知症患者との接し方」についてお話しします。

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認知症とは

そもそも「認知症」とはどういったものなのでしょうか?

老人になると誰でも「物忘れ」が多くなります。

これは老化に伴う「脳」の機能低下が原因ですが、「物忘れ」と「認知症」は似て非なるものだと言う事をまず認識する必要があります。

「物忘れ」は老化して筋力が低下し、若い頃の様に「早く走れない」のと同じ様な老化現象の一つです。

 

しかし「認知症」は、老化が一つの原因でもありますが「脳」に何らかの神経細胞の損傷、変性、脱落を起こしているれっきとした「病気」なのです。

「物忘れ」の症状は、劇的に進行する事は少ないですが「認知症」の症状は、徐々に進行するケースが圧倒的に多いのもの特徴の一つです。

認知症の原因が、必ずしも「老化」によるものではないことは「若年性認知症」という病気が証明しています。

若年性認知症とは、65歳以下の人の認知症の事を指します。

実際は40代後半から60歳前後に見られる病気で、認知症自体が必ずしも「老化」が原因では無い事を証明しています。

「認知症」は「ガン」や「脳梗塞」と同じ「病気」である、ということを認知症の方に接する機会のある人は強く認識する必要があります。

認知症の分類

認知症には「三大認知症」と呼ばれる原因の分類があります。

  • アルツハイマー型認知症
  • レビー小体型認知症
  • 血管性認知症

それぞれに特徴がありますが、認知症患者の半数を占めると言われている「アルツハイマー型認知症」の確立した原因究明や治療方でさえ見つかっていないのが現実です。

実際に老人ホームなどで認知症の方と接していても「この人はレビー型だな」などと僕ら介護士でも認識出来る事はありません。

医学的に分類はあっても、実際の日常生活でその分類が役立つ事はなく、認知症の症状はむしろその方の性格や人生経験などによって分けられるのでは無いかと僕は考えています。

実際の認知症患者のタイプ

僕は日々介護施設で数多くの「認知症」の方々と接しています。

そうすると「認知症」にもいくつかのタイプがあるような気がします。

(これらは僕が独断と偏見で分類したものなので、あくまで参考程度にして下さい)

①物忘れ型

これは完全に認知症の基本形なような形です。

家族や自分のいる場所、トイレのやり方などを忘れてしまっている感じです。

しかし介護士や家族と話しの内容は食い違いますが、会話のコミュニケーションはとれるタイプです。

認知症の程度にもよりますが、ひどい人だと居室や施設の廊下などで排泄をしてしまう人もいます。

しかしこういったタイプの人でも、さらに分類は様々でそういった方と関わるには個々の性格と状態を詳しく認識していることが重要です。

・認識年齢若返りタイプ

認知症の状態は、本当に人それぞれですが意外と多いのが「認識年齢若返りタイプ」です。

「あなたの年齢は?」

と聞くと「20歳」とか「8歳」とか非常に若い時期まで自己認識が若返ってしまっているタイプです。

こういった現象がある人は、その人から見た他人(例えば食席で向かいに座っている高齢者を見て)「可愛いお子さんですね」と言ったりします。

つまり自分も幼少期になった錯覚をし、周りの人物も合わせて子供になってしまう、そういった現象が起こっている状態です。

こういったタイプの方と接するときは、その方の世界観を否定せず何となく同意をしながら近づくと、穏やかに受け入れてくれる傾向があります。

・拒否、逆上タイプ

周りの状況や現実を認識していない状態で、周りの全ての人が自分に危害を与えると思い込んでいる人のタイプです。

実際介護施設で働いていると、このタイプの人への介入が一番難しいです。

人によって状態は様々ですが、どんなに穏やかにその方の世界観に近づこうとしても介入を拒否されてしまうこともあります。

こいうったタイプの方は、とにかくタイミングを待つ他方法はありません。

例えば入浴をうながすにしても、一旦拒否されたら他の職員が30分後に超えを掛け、同意が得られるタイミングを待つ、というような感じですね。

 

②混乱型

このタイプの方は、言葉によってのコミュニケーションは難しい場合がほとんどです。

ご本人は常に混乱されていて、幻覚や幻聴の渦の中にいます。

そこに無理矢理介入することは困難で、やはり落ち着くタイミングを注意深く待つ他ありません。

・冷静混乱タイプ

静かに混乱の中にいるタイプです。

こう言った方はまだ介入がしやすく、話しは食い違いますが話しをしながらお手伝いをすることができます。

・乱暴混乱タイプ

ご本人は相当な混乱の中にいて、周りの人が全て敵に見えるタイプです。

トイレ介助等しようと接すると、思いっきりの力で乱暴をふるったりもします。

しかしこれはご本人が「恐怖」の中にいるからこそ起こる行動です。

あなただって真っ暗闇の中、知らない他人の手が出て来て服を脱がせようとしたら、恐怖のあまり抵抗しますよね?

残念ながら瞬発的にその恐怖や混乱を取り除くことは出来ません。

こういったタイプの方も、やはりタイミングをはかって混乱の中でも比較的穏やかな時に介入する方法を取るしか方法はありません。

認知症の方が見ている景色

認知症の方のタイプをざっくり分けてみましたが、細かく分類するとキリがありません。

なぜなら人にはそれぞれ「個性」があるように、認知症も性格や個性によって様々に変化するからです。

しかし介護施設の様に、多くの認知症患者と向き合う必要がある場合、やはり一定の概念というか「考え方」を介助者は持つべきだと思います。

僕はいくつかの施設で認知症患者に多く関わっていきましたが、今の所多くの認知症患者は、僕らで言う「夢」を見ている状態に近いのではないかと推測しています。

僕らは「夢」を見ますよね。

その「夢」って不思議な事が多いと思いませんか?

普段はまったく思い出していなかった、小学生の時の同級生が出て来たり、ビルの屋上から飛び降りるようなあり得ないシチュエーションが出て来たり、自分が空を飛んだり…

特に夢の中では、なんだかフワフワして思う歩行に歩けなかったり、思う様な行動をとれなかったりしませんか?

認知症によって混乱の中にいる方々は、僕らの見る「夢」に近いような景色を見ているのでは無いかと僕は思っています。

夢の中で知らない他人が、いきなり腕を掴んで来る。

そりゃ怖くて振り払いたくなりますよね。

実際はトイレ介助で、職員が手を取っているだけなんですけど。。。

認知症と夢の共通点

認知症の発祥原因も、治療法も未だに解明されていません。

同じく僕らが寝ている間に見る「夢」のシステムも実はほとんど解明されていません。

なぜなら両方とも僕らの「脳」で起こっている現象だからです。

「脳」に関わる研究は、世界中で長年続けられています。

しかし人間の「脳」自体の全てを究明するには、世界の一流の医療機関が束になってかかっても、まだまだ時間が掛かるのが現実です。

それほどまでに人間の「脳」とは、膨大かつ複雑に出来ているものなんですね。

脳に起こりうる様々な現象に、現実的に完璧に対応するというのは不可能だということです。

では具体的に僕が介護施設で、認知症の方とどうやって接しているかという方法をご紹介します。

認知症患者は常に「夢」を見ているという前提

介護施設で働いていると、残念ながら認知症の方に反論したり、無理矢理指示を通そうとしている職員を見かけます。

僕は認知症の方と接する時「相手は常に夢を見ている」という前提で接しています。

サービスの基本は「相手の立場にリアルに立つ事」です。

そうしなければ相手のニーズに応える事は出来ません。

しかし我々自身は「認知症」を患った経験はありません。

認知症の状態に近く、我々が自身の経験に置き換えられる状態が「夢」を見ている状態です。

悪夢でうなされている時、家族や恋人から体をゆすられて起こされた経験はありますか?

その時、その揺れが一瞬夢の中でも起こったことが無いでしょうか?

現実と夢がリンクする一瞬、経験した事がある人は多いと思います。

認知症の方は、常にその夢と現実の狭間にいると僕は考えています。

介助する側が、そういった前提で認知症の方に接すると、また違ったものになると思いますが皆様はどう思いますか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

認知症の方との関わり方は、とても難しい問題だと思います。

しかし介護施設で働く介護士は、日々そう言った方々と関わらなくてはいけません。

また両親や身内で認知症の方がいたら、自宅等でケアされている方も同様だと思います。

認知症=夢の中

という考えは、一見突出しているように感じますがそう思い込むと、認知症の方のケアがやりやすくなる側面もあると思います。

僕はこの一年半の間に、1箇所の病院と3箇所の介護施設で働いて来ました。

それぞれの現場で異なる認知症の方々と接した結果、今の様な結論に辿り着きました。

介護職を極めたいと思っている方なら、是非同じ施設だけではなく、多くの施設で働いてみることをおすすめします。

関わった方が多ければ多いだけ、介護士としての経験は向上します。

僕と同じ様に、派遣介護士としてあちこちの施設を経験するのも悪く無いと思います。

僕の働くベネッセMCMは、日勤時給1800円以上や夜勤単価35000円以上の高単価案件を沢山持っている優良派遣会社です。

 

 

さらに専任コンサルタントの他に、キャリアアップ相談の窓口も独立して存在します。介護士としてのキャリアを積みたい、今度はこういった施設で働きたい、などの相談にも気軽に乗ってもらえるシステムが確立しています。

これから世界でもトップレベルの、超超高齢化社会に突入する日本。

高スキルの介護士がますます求められる時代です。

「誰でも出来る介護士」

ではなく

「キャリアと経験を持った介護士」

が求められる時代です。

現状に満足せず、貪欲に進む様な介護士を僕は目指したいと思っています。