43歳無資格、未経験で介護業界に入った僕が派遣夜勤専従介護士になって一年経って得たもの
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は43歳の時、無資格、未経験で介護福祉・医療の業界に転職しました。
右も左も分からないまま、介護業界大手の派遣会社ベネッセMCMに登録。
そこで出会った専任のコンサルタントに、自分の介護業界での将来を相談した所
- 無資格、未経験なら看護助手の仕事から始めるのが良い
- 看護助手の仕事をしながら「介護職員初任者研修」の資格を取得する
- 資格取得後は「夜勤専従介護士」になる
このようなアドバイスをもらいました。
僕自身、働くならある程度の収入が欲しかったので、その事もそのままコンサルタントに相談しました。
「稼げる介護士」になるには、「夜勤専従」がベストだとそのコンサルタントが教えてくれました。
彼の言葉どおり、夜勤専従の看護助手をしながら初任者研修の資格を取得し、昨年の4月一日から「夜勤専従介護士」になってもうすぐ一年が過ぎようとしています。
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今日は派遣夜勤専従介護士を一年間やってた所感を書こうと思います。
43歳はじめての介護士
2017年の4月から、僕は43歳にして「はじめての介護士」になりました。
それまでは「派遣夜勤専従看護助手」として、都内の総合病院で働いていた訳ですが、介護施設で働くのはもちろんはじめての経験だったわけです。
無資格、未経験で看護助手の仕事をはじめた時は、本当に右も左もわからない状態でしたが、それに比べると介護士は施設内の環境を見ただけでも、なんとなく意味が分かるほど、看護助手と介護士の仕事の領域は似ています。
しかし実際に介護士として働いてみると、その仕事内容は大きく違いました。
看護助手と介護士の仕事の違い
看護助手の仕事は、書いて字のごとくあくまで「助手」なんです。
看護助手の仕事は、看護師が指示をくれなければ勝手に動く事は出来ません。
これは「無資格」の看護助手であれば当たり前のことですが、看護助手が病院で出来る仕事の範疇はかなり限られています。
基本的には医療機器の消毒や滅菌、シーツ交換などのリネン関係や環境整備といった類いが主な仕事で、直接患者さんに触れる仕事は多くありません。
しかし介護士の仕事は、利用者さんに直接触れる仕事がほとんどです。
さらに僕の様に「夜勤専従」介護士になれば、誰かの指示を待って行動するわけにはいかなくなります。
一フロワーに夜勤介護士は自分ひとりしかいないため、基本的には自分の判断で仕事を進めて行く事になります。
もちろん利用者さんの体調に急変があった場合などは、担当の看護師に夜中であろうと早朝であろうと電話をして指示を仰ぎます。
僕が夜勤専従で働く介護施設は、夜勤帯は看護師が常駐していない形態をとっているため、夜間はこのような「オンコール」対応になります。
24時間看護師が常駐する施設も中にはありますが、基本的に中規模の有料老人ホームでは、夜間オンコール対応の施設が多いと言えるでしょう。
その為派遣であろうと「夜勤専従」の介護士になった場合、介護技術だけでなく「医療」の知識も無いと、いざと言う時に困る事になります。
そういった意味も含めて、看護助手と介護士の仕事は「似て非なる物」だと僕は思います。
僕自身が感じるのは、圧倒的に介護士の方が看護助手よりは「やり甲斐」があります。
自分の判断一つで、利用者さんの命に関わるとなればもちろん「責任」も重いですが、その分夜勤を乗り切った充実感は看護助手時代とは比べ物になりません。
年間100回以上の夜勤をこなす
僕は派遣夜勤専従介護士として、曜日固定で働いています。
「毎週月曜と木曜が夜勤入り」のような感じですね。
そうすると月によって、8回か9回の夜勤をこなすことになります。
僕は昨年4月から、ベネッセのある有料老人ホームで働き始めましたが、二ヶ月ごとの更新で未だに同じホームで使ってもらっています。
派遣介護士が派遣切りに合わずに現場で上手く働く方法 - 介護士ベイベー
派遣介護士として、同じ現場で長く働いていると
- 人間関係がなあなあになる
- 介護技術が向上しない「井の中の蛙」になりがち
などデメリットもありますが、同じ現場で長期で働けば働くほど有利になることも多いのが事実です。
長く働いていると、利用者さんの生活サイクルや癖も理解出来る様になるので、先手先手で行動が出来る様になります。
下手をすると利用者さんの「排尿感覚」さえ体で覚えているので、時間になると勝手に体が動いて、排泄介助に入っていたりします笑
僕はこの一年で、100回以上その施設の夜勤をこなしたことになります。
通常、正社員である常勤介護士はその半分程度しか夜勤はしません。
つまりその施設のそのフロワーに関して、夜勤帯のことは僕が一番経験していることになります。
その証拠に、最近では常勤介護士から「この利用者さんは夜勤帯どんな感じなの?」と聞かれる事が多くなりました。
常勤介護士は「居室担当」として利用者さんの担当が決まっています。
夜勤帯の記録を読めば、大体の雰囲気は分かりますが、それ以上に実際に夜勤をこなしている「夜勤専従者」に実際の所を聞いた方がより正確に情報が得られると言う訳です。
派遣介護士であっても、ある程度の期間働いているとスタッフ、利用者さん双方から信頼を得る事が出来るのです。
派遣介護士としてのキャリア
僕がベネッセMCMに登録して、はじめて会った専任のコンサルタントは非常に優秀な人でした。
僕の質問に対して包み隠さず、的確に答えをくれた人でした。
そんな彼の言葉の中で
「この業界で一年やり続ければかなりのキャリア資産になります」
という言葉があります。
出入りの激しい介護業界で、派遣夜勤専従として一年間務めると、それは介護士としての実績になるという話しです。
「たった一年?」
と思われる方が多いかも知れませんが、それほど介護業界では人の出入りが激しいんですね。
彼の言葉が本当であれば、一年間「派遣夜勤専従」として介護職をして来た僕は、ベネッセ内はもちろん他の派遣会社に行っても、もはや仕事に困る事はありません。
僕自身はさらに経験年数を積み、数年後には介護福祉士を取得したいと思っています。
そうなれば、ますます介護業界での僕のキャリアは安泰なものになるはずです。
40代でも50代でも僕の様に無資格、未経験からたった数年でキャリアが築ける業界は、そう多くはないはずです。
僕を含めた中高年にとって、介護業界は転職先として最適だと僕は強く思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「たった一年」と言われればそれまでですが、僕にとってのこの一年は非常に意味があったと思っています。
僕は夜勤専従介護士の他に、日勤パートとして別の施設でも介護士をしています。
Wワークを一年間続けたということは、極論普通の人の二年分の経験を一年でしてしまった感じがします。
ここまで来ると、もはや介護業界外のひとでは無くなってきました。
それも他業界から転職して二年程度ですから、いかにこの業界での一年が大きいかが分かります。
僕の様に他業界からの転職を考えている方には、介護業界はほんとうにおすすめ出来る業界です。
僕と同じベネッセMCMで夜勤専従介護士になれば、月収手取り30万円以上は稼げます。
福利厚生もしっかりしていますし、有給が取れない、なんてブラックな事は微塵もありません。
さらに介護職の入門資格のひとつである「介護職員初任者研修」を持っていない人は、かいご畑のサイトから登録するのがおすすめです。
なんと初任者研修の資格を無料で取得できる制度が利用出来ます。
僕自身10万円ほど自腹で使って取得した資格なので、いまから取る人にとっては非常に素晴らしい制度だと思います。
介護職では「安い」「キツい」の負のイメージばかりが先行していますが、働く場所や会社を精査すれば、そのイメージが間違っていることに気がつくはずです。
特に僕と同じ40代以上の方は、是非介護業界で力を発揮してみたらいいと思います。
とてもやり甲斐のある業界ですし、なにより介護業界はあなたの力を待っています。
僕も最初は「無資格、未経験」でした。
しかし飛び込んでみると、本当になんとかなるものです。
是非勇気を出して、介護業界に飛び込んでみて下さい!