介護職ここが変だよ正社員!|派遣介護士が常勤介護士の働き方に違和感を感じまくったのでまとめてみた
こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は現在、派遣の夜勤専従介護士として、有料老人ホームに勤務しています。
日々介護施設で働いていると、疑問に思うのが常勤介護士(正社員)の働き方です。
介護職として働く場合、正社員が必ずしも良い働き方だとは僕は思いません。
今日は僕が思う、常勤介護士の働き方の現状をお話しします。
介護職での働き方
病院、介護施設、デイサービス、訪問介護など介護職での働き方は常勤(正社員)だけではありません。
常勤として働く他に
- 派遣社員
- 契約社員
- パート
のような働き方が選択出来る現場がほとんどです。
【派遣社員のメリットとデメリット】
メリット
- 時給単価が高い
- スケジュールが自分本位
- 残業が無い、もしくはあっても残業代がしっかりつく(僕の働くベネッセMCMでは5分単位)
デメリット
- ボーナスが無い
- 契約を切られると別な現場に移動しなくてはいけない
【契約社員のメリットとデメリット】
メリット
- 時給単価がパートよりは高い
- スケジュールが正社員よりも自分本位
- 残業も少ない(サービス残業が多少ある場合も…)
- ボーナスが正社員ほどではないが、出る場合もある
- 雇用が安定(契約期間は移動が無い)
デメリット
- 総じて給料が安い
- 出世という仕組みが無い(ベースアップがほぼない)
【パートのメリットとデメリット】
メリット
- 短時間(一日3時間とか)でも働ける
- スケジュールは自分本位
- 残業は無し
デメリット
- 時給は安い
- ボーナス無し
- ベースアップ、出世はほぼ無し
まとめると
給料の高さ
- 派遣>契約>パート
スケジュールの自己都合
- 派遣>パート>契約
サービス残業の多さ
- 契約>パート>派遣
のようになります。
もちろん現場によりますが、圧倒的に派遣社員は労働環境に恵まれています。
子育てなどで時間が制限される方には、パートの働き方はありがたいですよね。
一方で、常勤(正社員)になるとどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
僕にはデメリットの方が多いように見えるので、デメリットから書きましょう。
介護職ここが変だよ正社員①
スケジュールが施設優先
現場にもよりますが、一月前くらいに正社員は「希望休」を提出します。
例えば子供の運動会であったり、友人と旅行したり、色々用事はありますよね。
それを予めシフト作成担当者に伝えておくと、それを考慮してシフトを作成してくれます。
ここまでは良いんです。
例えば、2/1に希望休を入れていてもその近辺で他の介護士がインフルエンザになったとしましょう。
すると、インフルエンザで休む介護士の穴を誰かが埋めなければならなくなります。
最悪希望休を出していた人が出勤、ということは多々あります。
飲食業や販売業などの「シフト制」の仕事にはあるあるですが、正社員になると「休み」も確約されないというのは、仕事としてどうかと思います。
正社員がいよいよ無理、となると契約社員へそのしわ寄せが行き、最後はパートまで行くのが普通です。
ちなみに派遣社員は、現場の人員がどんなに少なくなってもその穴埋めに使われる事はありません。
派遣社員の「休み」は当然の「休み」としして確約されています。
介護職ここが変だよ正社員②
サービス残業が多すぎる
施設の介護士の具体的な仕事内容は、大きく二つに分けられます。
①利用者さんのケアに直接関わる仕事(食事、排泄、入浴介助、移乗や更衣、口腔介助など)
②利用者さんのアクティビティ(月ごとのイベントや体操、歌などの日々のアク等)の企画や準備、また利用者さんの生活プランの見直し会議やホーム全体の問題点解決などの会議等、利用者さんにより良く快適に生活して頂く為の裏方的な仕事。
基本的に常勤(正社員)介護士は、①②の両方の仕事をしなくてはいけません。
当然ですが、例えば日勤帯8時間の仕事は①がほとんどになります。
常に人材不足の介護現場では、就業時間に①と②を並行して行う事は現実的に困難です。
よって常勤介護士は、自身の就業時間が終わった後に②の仕事を行うことになります。
つまり現場によっては「残業」が異常に多いということになります。
さらに現場によっては、この残業に対して正当に残業代が発生していない現場もあります。
例えばある現場では「ホームミーティング」「フロアミーティング」のような会議が頻繁に行われていますが、その日が休日であっても暗に「出席」を求める謎のプレッシャーを掛けられます。
さらに休日にわざわざミーティングの為に出社しても、払われる残業代は「一時間分」で三時間以上に渡るミーティングに参加しなくてはいけない、というような現場もありました。
僕は派遣で介護士をしていますが、基本的に①の仕事しかしません。
派遣介護士は、あくまでも「派遣会社」の社員ですので、サービス残業をさせることはあり得ない訳です。
そうなると必然的に②の仕事には一切ノータッチということになるんですね。
介護士としての経験として、②の仕事も重要かと思いますが自分の時間を無償で提供する気は僕にはありません。
介護職ここが変だよ正社員③
給料が安くても転職しない
ここが僕にとっても最大の謎です。
僕は派遣介護士として、いくつかの現場に行きましたがどこも常勤介護士は不満で一杯です。
介護士の不満のほとんどは「給料」「お金」に関する事ばかりです。
とある有料老人ホームでは、手取り給料が安い上にボーナスが年間で2カ月分も出ないそうです。
ボーナス時期になると、常勤介護士は口々に不満を言っていました。
「だったら転職するなり、派遣介護士になるなりすればいいのに」
と僕は思うのですが、不満を口にする人ほどそういった行動を起こす事はありません。
常勤(正社員)介護士が、転職や働き方を変えない最大の理由は「慣れ」です。
介護施設で働いていると、大きく二つの「慣れ」が出来て来ます。
- 同僚スタッフとの「慣れ」
- 利用者さんに対しての「慣れ」
新天地で、また一からこのふたつに「慣れ」るのが、面倒だったり怖かったりするんですよね、きっと。
オープニングからいて、幅を利かせているようなお局介護士などは特にそうです。
転職した先に、自分の居場所を作る自身が無い人は具体的な行動は一生出来ないでしょう。
そう言う人達はせいぜい現状の愚痴を言いながら、働き続けるしか無いんですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
僕が思う、常勤(正社員)介護士の変な所
- スケジュールが施設優先
- 残業が多すぎる
- 給料が安くても転職しない
おそらく介護職の「稼げない」というイメージは、常勤介護士からついたイメージなんだと思います。
介護職でも働き方を考えれば、僕のように月収で40万位は稼ぐ事は簡単です。(東京都の場合ですが)
もちろん常勤介護士でも、今回の僕の書いた記事に当てはまらない様な良い現場もたくさんあると思います。
しかし就職活動や転職活動で、一撃でそのような「優良」現場を引き当てるのは至難の業と言えるでしょう。
常勤介護士を目指す人も、一旦派遣介護士として働く事をおすすめします。
派遣として働きながらその施設をみて、気に入ったら常勤になるというのも一つの方法です。
僕の働くベネッセMCMは、日勤時給1,800円以上や夜勤単価35,000円以上の高単価案件を沢山もっている優良派遣会社です。
特に介護職でも稼ぎたい!今よりも収入アップしたい!という人にはおすすめです。
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ちなみに僕は初任者研修を取るのに、実費で10万円近く掛かったので非常に羨ましいです。
介護職で働くなら情報をじっくり吟味して「働き方」「働く場所」を良く考えましょう。
そうすれば介護職でも、自分が納得する位稼ぐ事は出来ます。
なにより不満だらけの愚痴を吐き出す日々を送るのは、不幸以外の何者でもでも無いですからね。