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最先端認知症ケア「ユマニチュード」を介護現場で実践してみた

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こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

「魔法みたい!」

「5分で効果が現れた!」

と大きな話題になっている新しい認知症ケアの手法「ユマニチュード」。

現在僕は介護士として、二つの現場でWワークをしています。

そんな僕がこの「ユマニチュード」を実際に介護現場で実践してみました。

今日はそんなお話です。

Senior Care

ユマニチュードとは

ユマニチュードとは、フランス生まれの新しい認知症ケアの手法です。

フランス人のイブ・ジネストさんとロゼット・マレスコッティさんが考案した「ケアをする人」の根本を考えた「認知症ケア」の考え方です。

 

ユマニチュードは

  • 見る
  • 話しかける
  • 触れる
  • 立つ

の四つの行動を基本としています。

150からなる具体的な手法を、四つの基本行動に合わせたもので、現在介護の現場では非常に注目を集めている介護技術のひとつです。

見る

ユマニチュードの考え方の中で、認知症ケアの入り口となるのが「見る」という行為です。

認知症の患者さんの多くは、我々が思っている以上に「視界」が狭いとされています。

その為ユマニチュードの手法では

同じ目線の高さ

20cmの近距離

親しみを持った視線

この三つを基本とした、アイコンタクトを送ることが重要とされています。

「見えていないのはいないことと同じ」

とするジネスト氏の考え方が元となっています。

話しかける

ユマニチュードの考え方では、たとえ相手から反応がなくても相手に話しかけることが重要とされています。

その際、ゆっくりとこれから介護者が行う行為を実況中継のように話す事が大切だといくことです。

触れる

ボディタッチのコミュニケーションは、認知症ケアに関して非常に重要だとユマニチュードでは考えられています。

本人に触れる際に、無言で触るのはNG行為です。

必ず声を掛けてから、優しく包み込むように手のひらで手や背中に触れる事が大切です。

いかなる場合でも、本人を「掴む」ことはせず、あくまで「触れる」行為が望ましいということです。

立つ

ユマニチュードの考え方の大きな特徴のひとつに「立つ」という行為があります。

人間は自分の足で立つ事によって、その尊厳を維持するという考え方です。

また「立つ」という行為によって筋力の維持や骨粗しょう症のリスク低下の効果も期待出来るということです。

ユマニチュードでは、1日20分立つことを目標にしています。

実際の介護現場でユマニチュードを使ってみた

僕は実際に、上記のユマニチュードの概念を介護現場で実践してみました。

僕が働く二つの現場のうち、介護度が高い特養では「認知症」の方の割合が非常に多いです。

認知症の症状の特徴として「気分による浮き沈み」があげられます。

例えば口腔ケアの時、朝食後はすんなり受け入れてくれたのに、昼食後になると頑として「歯磨きなどしたくない」となってしまう方は多いです。

その時に

「なんで歯磨きしてくれないんですか?」

というスタンスではなく

「歯磨きしてみませんか?綺麗にすると気持ちいいですよ!」

というスタンスで利用者さんに接してみます。

そうすると、態度が軟化する方が多くなるのは実感として非常に多いです。

実際の介護現場でも、ユマニチュードの考え方はとても大切なんだと考えさせられる事実です。

ユマニチュードが介護現場で有効な理由

僕が思う「介護の基本」は

相手の立場に立って考える

ということです。

普通に考えて、介護士が無言で近づいて来ていきなり腕や体を掴んで無理矢理立ち上がらせようとしたら、本人は驚くに決まっています。

特に認知症の方の場合、我々介護者が

「なんで?」

とか

「なぜ?」

という疑問を持つ事はNGだと僕は思います。

認知症の方は、その行動の全てが「無意識下」で行われていると思っていいと思います。

我々のように、社会通念や常識があってこその行動ではなく、無意識下で行われる行動に

「なんで歯磨きしてくれないんですか?」

という疑問を持つ事自体、介護者として間違っています。

まずは本人にとって、我々介護者が「味方」であり、まかせても安心だという感情を植え付ける事が先決です。

まかせて安心な相手であれば、その言葉にうながされて行動を取るはずです。

ユマニチュードは、なにも難しい技術や考え方ではありません。

当たり前の考え方をすれば、だれでも辿り着く介護法なのです。

介護の原則は「僕がいるから安心」ということ

実際に介護の現場で働いてみて、気がつく事が多くあります。

多くの高齢者に共通する心理は「不安」です。

認知症の方であれば、自分の暮す介護施設や病院が、そもそもどこだか理解していない人も多いです。

また、持病や体調が優れない方、家族に中々会えなくて寂しい方、元いた家に帰りたい方。

高齢者は不安でいっぱいです。

そんな方々に、我々介護士は何をすべきか。

介護士の一番の仕事は、彼らの「不安」を取り除くことです。

排泄介助や食事介助、入浴介助をただするだけでは「介護」ではなく「作業」です。

「大丈夫。僕がいるから安心ですよ。」

その気持ちが、利用者さんに伝わって初めて「介護」と言えるのではないでしょうか?

まとめ

ユマニチュードは、確かに素晴らしいロジックだと思います。

介護の基本を分かりやすくまとめてあります。

介護士や自宅で介護をする必要がある人であれば、一度は知っておきたい手法です。

しかしユマニチュード自体が、なにも「魔法のケア」なわけではありません。

ユマニチュードを活用するから、利用者さんが幸せになるのではなく、介護者の気持ちがほんとうに利用者さんに向くから幸せになるのです。

自分が認知症になったら?

自分が自立出来なくなったら?

そのイメージを常に持ち、利用者さんに寄り添ったケアを今後も続けて行きたいと思います。

 

 

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